2022年8月22日 求職者が3倍あつまる!効果的な採用ブース装飾の作り方
採用イベントにおいてブースを装飾し、求職者に訴求することはとても大事な事です。
しかしブースを装飾するにあたり何をして良いかわからず、困っている担当者様が多いですよね。
そのようなご担当者様のために「採用ブース装飾でどのように装飾すべきか」、「装飾でどのようなメッセージを伝えるべきか」についてご説明します。
ブース装飾はすべきか
そもそも採用イベントにおいて、ブース装飾は必要でしょうか。
結論からいうと、必要です。
確かに装飾にはお金も、手間もかかります。装飾をする作業も片づける作業も、面倒かもしれません。
しかしながら、今は採用ブースを装飾していない企業はほぼないのが現状です。
それは、なぜでしょうか。
装飾をしないと悪い意味で「浮いて」しまうからです。
求職者に「本気で採用したいと思っていないのでは」と不安を与えたり、金銭的に余裕のないネガティブイメージを持たれてしまったりするのです。
また、ブース装飾がないと求職者に企業の魅力を十分に伝えられません。
「来場者には説明するから問題ない」とお思いかもしれません。
しかし、立ち寄るための魅力を伝えられなければ、そのブースに立ち寄ってもらえません。ブースに立ち寄る求職者の数を増やすことも採用においては、とても大切なことです。
ブース装飾をしないということは、あなたの会社がいかに魅力的な会社であっても、いかに求職者にとって素晴らしい会社であっても「知る機会をなくす」ことなのです。
ブース装飾は採用業務において、身だしなみを整えることと同じレベルで必要なことです。
続いては「どのようにブース装飾をすれば、効果が期待できるのか」について説明します。
どのように装飾するべきか
ブースを装飾をすることが決まったら、何をすれば良いのでしょうか。
まずはブース装飾に必要なツールと要素をご説明します。
ブース装飾とは、
・気づいてもらい、足を止めるための通路側に置けるツール
・装飾を行い本気度を伝える、会社を覚えてもらうため、テーブルなど素気なくなりがちな設置物を飾るためのツール
・ブースを覗いた、立ち寄った人にメッセージを伝えるための壁面を装飾するツール
です。
上記はブース装飾に「最低限求められる」要素といえます。
自社のブースの存在に気づいてもらい、求職者の足を止めるためには通路側に置けるツールを工夫することが必要です。
通路側に置く具体的なツールは
- ロールアップバナー
- バナー
- のぼり旗
- スタンドパネル
が有効です。通路に一番近い位置におくため自立式で大型のツールが好ましいと言えます。
通路側に置くツールで重要なことは、設置位置と設置の向きです。
通路側に置くツールの最大の目的は、求職者の足を止め、自社ブースに引き込むことです。そのためには、どのようにツールを配置すればいいのでしょうか。
求職者の行動を考えましょう。まず、求職者はあなたの会社を目指して歩いていないということを念頭においてください。ブースの中を覗き込むこともなく、なんとなく前を向いて歩いています。
そして、ブースの前の通路はあなたの会社に向かっているわけではなく、前にあるだけです。「何か」が目に入らなければ、求職者はあなたの会社を見つけられません。
上図を見てください。
通路と並行向きに(ブース正面に向けて)ツールを設置した場合と、通路に向け直角に近い角度で設置した場合の比較イメージです。
どちらの方が求職者の目が止まり、求職者にとって見やすいでしょうか。
当然、通路に対し直角に近い角度で設置した場合です。
ブース装飾をするにあたってよくある間違いは、正面のみに向け掲示をすることです。
足止めのために使うツールは特に「求職者がどのような経路でブースに入ってくるか」を考え、設置する必要があります。
左右どちらから来るか分からない場合は、左右両方に設置すると良いでしょう。
角のブースで壁面が2面の場合(通路側の壁面2面ない場合)や突き当たりになる場合も、基本的な考え方は同じで「求職者の歩く方向に対してできるだけ直角に近い角度」を意識して、求職者の目に留まりやすい位置、角度で設置しましょう。
ここからは装飾によって求職者に採用への本気度を伝えるため、会社を覚えてもらうために、素気なくなりがちなテーブルなどの設置物を飾るためのツールについてご説明します。
ブース内の装飾に使用する具体的なツールは、
- 「テーブルカバー」
- 「椅子カバー」
- 「壁面用タペストリー」
- 「壁面用パネル」
が有効です。空間を装飾できるツールで、ブースの地の部分(何も飾られていない部分)を飾り、ブース内のどこを見ても自社のイメージが伝わるよう、工夫しましょう。
上図を見ていただくと一目瞭然です。
やはり、何の装飾もされていない部分は、簡素になり過ぎます。
装飾ツールを使うことは、採用業務において最低限整えなくてはいけない「身だしなみ」と言えます。
身だしなみを整えていない求職者を企業が採用しないのと同様に、身だしなみを整えていない採用ブースに求職者は来てくれません。
求職者からのイメージも「とりあえず来ている会社」「お金がない会社」というものになってしまいます。
ブースを装飾することは、他社と差別化を図ることだけが目的ではありません。
他社と視覚的な差別化ができないと、求職者が違うブースに移ったあと、自社の説明が記憶に残らない可能性が高くなります。
椅子カバーやテーブルカバー、壁面に飾られた装飾ツールはブースの前を通る際、ブース内で説明を聞く際に、視覚的イメージとして記憶に残りやすくなるのです。
色やロゴ、社名で他社との記憶の混同を避け、差別化できます。
ここからはブースを覗いた、立ち寄った人にメッセージを伝えるための壁面を装飾するツールについてご説明します。
具体的な壁面装飾ツールは、
- ポスター
- 壁面用タペストリー
- 壁面用パネル
が有効です。
比較的情報が多く、やや離れて見るため、ある程度のサイズがあり、動きのないツールが適切と言えます。
ブース内は装飾できる場所に限りがあります。そのため壁面も有意義に使いましょう。
壁面を使ってさまざまなメッセージを伝えることで、ブースの前に止まった求職者に、より興味を持ってもらうことができます。
またブース内に入った求職者に対しても、説明会が始まるまでの時間を使って情報を伝えることができます。
説明会が始まってからは、担当者の説明の補助ツールとして使うこともできます。
壁面の装飾にもなり、ブース全体を通して企業イメージを記憶に残すことができるのです。
どのようなメッセージを入れるべきか
ブース装飾には、どんなメッセージを入れれば良いのでしょうか。
ブース装飾に入れるメッセージは、メッセージだけでなく「ブース全体のビジュアルをどうするか」ということも含まれますが、今回はとくにメッセージについてご説明します。
まず最低限伝えるべきメッセージは、下記の4つです。
・企業名及び屋号
・何をやっている会社なのか
・何のためにやっている仕事なのか
・アピールポイント
1企業名及び屋号をいれる理由
これは、当然のことながら必要となります。
社名や屋号を入れていないと、どこの企業の説明を聞いているのか、説明を聞いたのはどこの企業だったのか、いくつものブースを回る求職者にはわからなくなってしまいます。必ず記載しましょう。
企業名及び屋号のロゴがない場合は、採用だけではなく今後の企業の成長のためにも作成をお勧めします。ロゴがあるだけで企業の信頼度が大きく上がります。
2何をやっている会社なのかを入れる理由
これも必要です。
求職者の中には、どんな業界に行くか決めていない方も少なくありません。
しかし、まったく知らない会社に飛び込もうという人は稀です。
逆に、あなたの会社が属する業界に入りたい人も一定数います。
そんな中で「何をやっている会社なのか」をアピールしないのは大きな損失となってしまうのです。
3何のためにやっている仕事なのかを入れる理由
「求職者が入社後に働く理由」を明文化しましょう。
決して「お金の貯めに」ということではありません。
弊社でいえば
「広告で人を集める」ことをやっていますが、
「広告で“人と人を繋ぎ笑顔を増やしたい”」というのが働く理由です。
求職者は、業界・業種・待遇と同じように「自分は何のために働くのか」を意識します。
このメッセージに共感して入社した社員は、入ってから「こんな会社と思わなかった」というミスマッチが少なく、離職リスクを軽減できるメリットがあります。
可能であれば、心に響くような表現にしましょう。
キャッチコピーを作るような気持ちで作り、かつ何の仕事かも伝わるのがベストです。
4アピールポイントを入れる理由
これは類似した会社より、自社を選んでもらうために入れるものです。
アピールポイントは「求職者にとって心惹かれるもの」です。
あなたの会社の素晴らしいアピールポイントを書きましょう。アピールポイントは、わかりやすく具体的な内容である必要があります。
「明るい会社」というような抽象的な表記より「社内サークル12種類!?」といった数字を使い、具体的でインパクトあるものにしましょう。
他社より優れた点がない会社はありません。何かが良いからお客様が存在し、社員が相談し、会社が存在します。
他社と大差ないと思っても伝えることが大切です。「年休120日」と書いた企業と「年休135日」だが、書かなかった企業では「年休120日」の方が興味をひくことができます。
自社の良い部分を見つけて必ず記載しましょう。
ほかにやるべきことは
ここまでで、採用ブースの装飾がすべて揃いました。
しかし準備は、まだ万全ではありません。
求職者は家に帰った後に、さまざまな会社を比較し再検討します。
再検討をする際に見る資料を、求職者に渡す必要があります。
名刺だけ渡したところで、何の意味もありません。たくさんある名刺の一枚で、どこの誰か分からなくなるからです。
必ず持って帰ってもらう資料、チラシや冊子を用意しましょう。
可能であれば、自社ブースに立ち寄った体験を楽しんでもらうためのノベルティーも付けましょう。
冊子を渡すことの意味は下記です。
・家で再検討をする際に必要
・連絡先が分からなく心配がなく、スムーズな採用になる
・冊子を通して、より多く深く魅力を伝えられる
・説明会の時間に来られなかった求職者に渡すことで、機会ロスをなくす
家で再検討をする際に必要
WEBの採用ページももちろん重要ですが、どの会社か分からなければWEBページにも辿り着けません。冊子の資料は「何となく」見ることができます。帰りの移動中、家に帰って資料を整理する際、さまざまなタイミングで訴求できます。
連絡先が分からなく心配がなくスムーズな採用になる
名刺だけでは、不十分です。
冊子を渡すことで「話を聞いたあの会社」の連絡先として明確に伝えることができます。
採用日時を記載する、採用の流れや手順を記載すると双方の流れがわかった状態で、スムーズな採用ができます。
冊子を通してより多く深く魅力を伝えられる
説明会の時間は無限ではありません。必要最低限の情報しか伝えることができず、伝えたとしても他社の情報と混同してしまうこともあります。
冊子で改めて伝えることで、説明会では伝えきれなかった自社の良さや仕事内容、社員の本音などより多くのことを伝え、求職者に興味と安心感を与えることができます。
説明会の時間に来られなかった求職者に渡すことで機会ロスをなくす
会場でさまざまな企業を回る求職者が、必ずしもあなたの会社の説明会の話を聞けるタイミングに来るとは限りません。帰る直前に見つけるかもしれません。その際に資料を渡すことで機会ロスをなくすことができます。
冊子やチラシは、採用イベントにおいて必須と言えるアイテムです。
必ずご用意ください。
最後に
採用ブースや冊子は、採用にとって非常に重要な要素です。
しかし何より自社のことと求職者のことを考えることが、採用イベントで自社の採用を成功させるために重要といえます。
求職者はどのように会社を探すのかを考え、装飾ツールを活用しましょう。